GCEの無料枠のサーバ構築方法&putty/WinSCPでのアクセス方法

さくらインターネットのレンタルサーバーは、OSがFreeBSDのためChromedriverやGeckodriverの公式バイナリが提供されていない。

このためLinux用のバイナリを利用してもFreeBSDのアーキテクチャと互換性がないため、Exec format errorが発生する。

ローカルPCでSeleniumを動かし続けるのは停電などで止まる可能性があるのでサーバーで稼働させたい。

一つの選択肢としてはGCE(Google Compute Engine)。

e2-microインスタンスであれば、1 GBのメモリを提供した30 GBの標準永続ディスク(HDD)または32 GBのSSD永続ディスクが無料枠で使える。

Free cloud features and trial offer  |  Google Cloud Free Program
Discover the free cloud features that come with the Google Cloud trial offer and more information on how to upgrade your account.

 
 

タダでもらえるんなら、もろうとけばいいんや!

 
 

ということで使ってみた。

GCE(Google Compute Engine)の無料枠の設定

基本的には次のサイトを参照した。

GCPの無料枠でVMインスタンスを作成 - Qiita
懐事情等であまり課金されてしまうのは...というときのために完全無料のWebサーバをGCPの無料枠で立てましょう、ということでメモ。※2024年2月1日 課金可能性のあるポイントを追記1. Go…

プロジェクトを選択

まず、[Google Cloud Platform]にログインする。

Google Cloud Platform
Google Cloud Platform lets you build, deploy, and scale applications, websites, and services on the same infrastructure as Google.

そして作成済みのプロジェクト or 新規プロジェクトを選択する。

Compute Engineの有効化

  • メニューから「Compute Engine」を選択し、「VMインスタンス」をクリック
  • Compute Engine APIを有効にします(プロジェクトごとに有効化が必要)

で、インスタンスの設定を行う。

  • 名前: 任意の名前を指定(例:selenium-test
  • リージョンとゾーン: デフォルトのままでOK
  • マシンタイプ: e2-micro(無料枠に含まれる)
  • ブートディスク: DebianまたはUbuntuを選択

ただしディスクサイズは30GBまで無料枠なので貰えるものは貰っておく。

次に「外部IPv4アドレス」の欄をクリックして「静的外部IPアドレスを予約」を選択する。

設定をしないと、再起動するたびにIPアドレスが変わってしまう。

Putty/WinSCPでのアクセス方法

まず、ターミナルで以下のコマンドを実行してSSHキーを生成する。

その後、生成した公開鍵 (~/.ssh/google_compute_engine.pub) をテキストで開き、Google Cloud ConsoleのVMインスタンスのSSHキー設定に追加する。

PuTTYgenを使用して鍵を変換する手順

  • 1. PuTTYgenの起動する
  • 2. PuTTYgenの画面で「読み込み(L)」をクリックし、手元にある秘密鍵ファイル(google_compute_engine)を選択する
  • 3. 鍵が読み込まれたら、「秘密鍵を保存」をクリックして、PuTTY形式の秘密鍵(google_compute_engine.ppk)を保存する

puttyでの接続

「Session」カテゴリでHost名とポートを入力し、左側のカテゴリリストから「Connection > SSH > Auth」を選択する。

次に、「認証のための秘密鍵ファイル(K)」で、PuTTY形式の秘密鍵(google_compute_engine.ppk)を指定する。

ログインできた。

WinSCPでの接続

WinSCPを起動し「新しいセッション」を作成する。

次に 「SSH > 認証」で「秘密鍵ファイル」を選択し、PuTTY形式の秘密鍵ファイル(google_compute_engine.ppk)を指定する。

そして「保存」をクリックして設定を保存し、「ログイン」をクリックして接続する。

こちらもログインできる。

【その他】LibreOfficeとフォントのインストール方法

Officeの代わりには「LibreOffice」を利用している。

まず、公式サイトから deb ファイルが同梱された *.tar.gz ファイル、翻訳パック LibreOffice_xxx_Linux_x86-64_deb_langpack_ja.tar.gzをダウンロードする。

フォントは「源泉丸ゴシック」を利用。

おわりに

今はLLMに質問しながら時にはスクリーンショットを渡してあげれば教えてくれる。とても便利。

サーバーにアプリから接続さえできてしまえば、あとは好きな事をすれば良い。

 

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