中国4大都市は「北京」「上海」「広州」「深圳」。
2016年、深圳は経済生産高で広州を上回り、中国本土で3番目に大きな都市となった。
香港に隣接する広東省(Guangdong province)にあり、東莞市(Dongguan)、恵州市(Huizhou)に接している。
市内は「羅湖、福田、南山、塩田、宝安、龍崗」の旧6区に加え「光明、坪山、龍華、大鵬」の新区が加わり、計10区として、構成されている。
深圳(Shenzhen)は、
「世界最大の電脳都市」「アジアのシリコンバレー」と呼ばれる
ご存知、Google、Apple、Facebook、Amazonの頭文字を取った「GAFA」はIT市場を席巻している米国企業群の呼称となっている。
そのGAFAに匹敵する企業群と(当時)言われていた頭文字が「BATH」。
- B → バイドゥ(baidu)
- A → アリババ(Alibaba)
- T → テンセント(tencent)
- H → ファーウェイ(huawei)
最近の元気な企業は次のとおり。
企業 | 説明 |
---|---|
テンセント | スマホゲームの「王者栄耀」や、コミュニケーションアプリ「WeChat」 |
DJI | 世界的ドローンメーカー。ドローンの世界シェア70パーセントを占める |
HUAWEI | スマホ出荷台数の世界第2位のシェアを誇る |
平安保険 | 中国で最も革新的な金融グループであり、世界最大の保険会社の1つ |
Touti ao | ニュースアプリを運営 |
バイトダンス | ショート動画プラットフォーム「TikTok」を運営 |
Meituan | デリバリーサービス「美団(Mei tuan)」 |
DiDi | 中国版Uber「滴滴出行」 |
Royole | 世界初の折りたたみ画面スマホ「FlexPai」を発売 |
因みにテンセントの平均年収は、2021年4~6月決算で約2000万円(94万元)。
今や東京の人口を超える巨大都市となった深圳。
そのため、2024年9月18日に起きた日本人男児刺殺事件なども起きている。
この中国・深圳に出張で行ってきた。
香港空港からフェリーで深圳に行く必要がある。
「英語でコミュニケーションできるし困らないだろう。」
と思ったけど、中国語で生活ができてしまうからか英語がほとんど通じない。
そしてGoogleサービスは使えないし、クレジットカードも使えなかった。
「中国・合肥」に行った時に凝りたはずなのに完全に忘れてたわ……。
Googleサービスは使えない(百度アプリが必須)
中国政府の規制でGoogleサービスは使えないし、使えるSIMを用意したとしてもGoogleマップの更新が古くて店の記載がない。
「百度地図」「百度検索」が必須。

クレジットカードは使えない(Alipayが必須)
中国では、ほとんどの店では
日本のクレジットカード(JCB、Mastercard、VISA)は利用できない
ホテルや日本食レストランは利用可能な店もあるが、
「Alipay」か「Wechatpay」が入ってないと詰む。
インストールは可能だけどSMSを受け取る必要があるので、
日本でアクティベーションが必須
Alipayで「滴滴出行(DiDi)」使ってタクシーも呼べる。4つのPINをタクシーの運ちゃんに聞かれた時は電話番号の下4桁を答えること。
なお中国では英語がまず通用しない。
因みに僕は事前準備をしてなかったので買い物が何一つできなかった。
観光名所は特にない
高層ビルが建ち並ぶ中心部の福田区では深圳名物のライトショー(街中のビル全体がコラボした夜景イルミネーション)を行っている。
と聞いたけど南山区だったので目にすることは無かった。
その他の観光名所を探してみたが「ミニチュアテーマパーク」「動物公園」ぐらいしか無いので魅力はない。
名所 | 説明 |
---|---|
世界の窓 | 世界中の有名観光地や遺跡、建造物などのミニチュアを展示しているテーマパーク |
深圳博物館 | 深圳の過去から現在までの変遷や発展を学べる観光スポット |
深圳野生動物園 | 中国国内で初めて開かれたサファリ形式の動物園 |
錦繍中華 | 中国国内の歴史的建造物や遺跡、観光名所などが実物の15分の1サイズで再現 |
中国民族文化村 | 中国各地に住んでいる21の民族が住んでいる24の村を実物大で再現されているテーマパーク |
深圳湾公園 | テーマが異なる13の公園から構成され海沿いの美しい景色を見ながら広々とした遊歩道で散歩 |
深圳蓮花山公園 | 変化に富む散歩コースが深圳市民の憩いの場、深圳の街並みはここから一望できる |
大芬村 | 中国全土の複製画の生産を4分の3も占めており、所かまわず絵を描いている人が見つかる |
梧桐山 | 初心者の観光客でも頂上までおよそ2時間あまりで登れる山登りをする山 |
仙湖植物園 | 海に入るだけではなく、バーベキューエリアでバーベキューを楽しむ |

地元の料理も特にない
深圳は1980年に中国の経済特区に認定されて人口流入がはじまったため、街が新しく地元の料理はほとんどない。
Webに書かれてたのは「火鍋(珮姐老火锅)|ホットポット」。
いわゆる「しゃぶしゃぶ」。深圳では「鴨舌」「豚の脳みそ」などを入れたりもするらしい。
「四川風火鍋」のような辛い火鍋も流行ってる。
その他としては「椰子雞|ココナッツチキン鍋」。
中国では深圳で食べる椰子雞が一番美味しいと言われており、深圳のグルメとして親しまれているらしい。
と事前に調べていたけど、話題にのぼらなかった。
京鼎香·铜锅涮羊肉(南山店)
実際に行ったのはここ。
火鍋は鍋料理で四川・重慶地域発祥の料理だけど、このお店は北京発祥の「しゃぶしゃぶ料理」。
店内装飾は昔の北京の雰囲気があり、大きな赤い提灯が吊るされている。
中国語で「老北京涮羊肉」、北京火鍋とも呼ばれている。
中国語では「铜锅」で、炭火(中央)を使うのが特徴の1つ。
そして「羊肉」と書いてあるとおり、羊を食べることが多い(牛もある)。
因みに僕は中国恒例の「白酒(バイジュン)」で潰され、何時間もトイレで吐いていた。
地下鉄南陽駅C出口から徒歩8~10分。
住所:广东省深圳市南山区沿山路71-6号

蚝老板海鲜烧烤大排档(南山码头店)
店の名前を訳すと「オイスター・ボス・シーフードBBQ」。店の前には多くの水槽が置いてあった。
地元の人しか知らずGoogleマップにも出てこないローカル店だけど有名な老舗。
百度の検索で調査した限りは雨天でなければ、店の前にテーブルが並んで屋台風に食事するっぽい(我々は二階で食事)。
「蒜蓉烤的生蚝鲜(ニンニク風味の焼き牡蠣)」「生蚝蟹粥(蠣とカニのお粥)」などが名物料理。
桟橋の近くにあり、夜景と雰囲気が素晴らしいらしい(雨天で何も見えず)。
牡蠣があたらないか心配だったけどボイルしてあるし杞憂だった。
住所:望海路利安商务大厦B座1楼

その他:鸟剑居酒屋(南山店)
僕は海外でも現地の人がいない場合は日本料理店をチョイスすることが多い。
味は海外で食べる「焼き鳥」として考えるならオーソドックスで普通に美味しい。
値段は結構高いけど店員の中には日本語が少々話せる人もいたし、何より日本のクレジットカード(Mastercard)が使えた。
日本の居酒屋が多くある界隈にあるチェーン店。
この店の情報は日本語サイトが幾つか見つかる。いかに日本人が中国・深圳でローカル店に足を運べてないかよく分かるww

おわりに
Alipayアプリのインストールを日本で行ってなかったので中国では何もできなかった。
生殺与奪の権を他人に握られている状態だった。
更に白酒やビール飲んだ翌朝に中国のホテルのフィットネスでランニングをしたら
カルティエのネックレスをジムに置き忘れた……
加えて体重がネックレス無いのに「+2kg」増えたよ……。