今、空前絶後の釣りブームが再来している!
……らしい。
コロナ禍で、3密を回避できるアウトドアレジャーとして、釣りを楽しむ人が増加しているんだとか。
体感的にも釣り場の密度は高まっている……気がする。
第1次 | 第2次 | 第3次 | 第4次 | |
---|---|---|---|---|
年代 | 昭和40年代 (1970年) |
昭和50年代 (1980年) |
平成 (1990年) |
令和 (2020年) |
火付け役 | 服部善郎 釣り愛好家 |
釣りキチ三平 釣りバカ日誌 ルアーマン |
女性 木村拓哉 放送・出版 |
YouTuber/アングラーズ 放課後ていぼう日誌 100均釣具 釣りガール |
主な内容 | 釣り愛好家によるブラックバス放流が始まる | 賞金制の「バスプロ・トーナメント」が山梨県河口湖などで始まる | バス釣りブーム。芸能界やマスコミ、ゲーム業界を巻き込む | コロナの三密を避けるため、ファミリーレジャー・初心者層で人気 |
今のブームを「第4次」と呼ぶのであれば、上記のように定義できる。
が昨年 証明したように、2020年までは釣り人口は減少の一途を辿っていた。
では「釣りブーム」と思われている理由は何か?
個人的には、
- 釣り場の閉鎖により釣り可能な場所が限られるため
- アングラーズ等の釣果サイトで釣れる時期に皆が集まっているため
だと思っている。
もう一点、釣り場に行っても潮干狩りに行っても2~3割は、
中国人
だったりする。これがブームの実態では無いのか?
そもそも「釣りが好きな人に悪い人はいない」ってモー娘。や釣りバカ日誌で言ってるけど、中国人の釣り人のマナーは酷すぎだろ。
© 日本釣振興会/店頭用マナーポスター
たまに人糞も落ちてたりするわ 泣!
「釣り人が増えた/減った」という話題は、釣り人の中でもたびたび上がる。
そして、これは統計的に考えないと判断を見誤ってしまう。
櫻井孝行さん(以下、櫻井):各メーカーさんにヒアリングしたところ、釣りに出かけている方は肌感覚では増えていて、売り上げベースでいうと2割ほど上がっているという声もありました。また、釣り船業を営む方たちからは、今まで来てくれていた常連さんとは違った新しい層のお客様も増えたという声もよく聞きます。
それってあなたの感想ですよね?
© 異世界ひろゆき/西出ケンゴロー/集英社
釣り人増加 → 売上増加
は必ずしも成り立たない。
例えば、釣りに行く回数が増えたり、一回に使う金額が増えたり、浪費が進んだのかもしれない。
こういう時は「レジャー白書2022」を確認するに限る。
そもそも、東京湾のおかっぱ釣りは、
- 「ゲオスミン臭」する「クロダイ」「スズキ」
- 「油臭」い「クロダイ」「スズキ」
- 「水銀含有量」が高い「スズキ」「スズキ」
- 「放射能セシウム」だらけの「クロダイ」「スズキ」
か、
- 「マイクロプラスチック」だらけの「イワシ」「サバ」「コノシロ」「サッパ」
- 「アニサキス」が住み着いた「イワシ」「サバ」「コノシロ」「サッパ」
が釣れるだけ。全く魅力を感じない。
こんな状態で釣りがブームなんて言われてるのが笑えるので、今年も調べてみる。
レジャー白書「釣り人口」推移
では、釣りブームと言われる2021年に釣り人口は増えたのか?
昨年(550万人)より10万人増加(560万人)
10万人増加なんて雀の涙でしょ……そもそも一昨年前より100万人減少しているのだから。
結論:釣り人口は年々減少している
レジャー白書「女性数」推移
さて第4次釣りのブームを牽引している事になっている「釣りガール」は増えているのか?
男女比は徐々に女性比が上がっている
ただし、このグラフの女性は15歳から75歳まで含んでいる。
なので「30歳未満を釣りガール」と定義した上で、再度グラフを見てみよう。
結論:釣りガールは減っている
昨年調べた時は75歳以上の女性が増えてる傾向があった。
もはやガールじゃねーよww
僕たちは未だに幻想を見せられているようだ。
レジャー白書「釣具売上」推移
釣り人口も釣りガールも減っている。
だけど、釣具屋が「売上が2割上がった」と言っていた。
事実確認してみよう。
実は、「レジャー白書」で「釣具」の売上推移も知ることができる。
釣り用品全体の市場規模(出荷ベース)は次のとおり。
14年ぶりに釣具売り上げが1800億超え
なんと、釣具の売上は増加傾向だ。
そして、釣り人口と釣具購入額の関係は次の通り。
結論:釣り人は減少してるが、釣具売上は増加
2012年頃より釣具売上は人口減少に反比例するように増えている。
因みに第3次釣りブームと比べると一人あたり2倍以上の釣具を購入している計算となる。
どうも、一部のコアなアングラーの存在を背景に製品のプレミアム化が進んでいるのだとか。
レジャー白書「一人辺り年間釣り回数」推移
もう一つ昨年の統計データと比較して大きく異なる数値データを見つけた。
平均活動回数
ようするに
一年間に何回釣りに行ったのか?
という統計データだ。
2021年は過去最高回数(14.1回)
第3次釣りブームの時を超えた回数の釣行となっている。
月に1回以上。
釣りにオールシーズン行くわけじゃないので、月に2、3回以上は釣りに行っている計算になる。
そんな異様な雰囲気には感じなかったけどな。
年に200回釣りに行くような人がアンケートに答えてるんじゃないの?
おわりに
今回の統計データから分かったことがある。
釣り人口は減ってるが、釣具の売上は上がっている
※ 年間の釣り回数は2021年が異常だっただけので一旦保留。
高級タックルや高額ウェアに身を包み、おかっぱ釣りで「サッパ」「コノシロ」「クロダイ」「スズキ」を釣る。
それが近年の釣り人の傾向……
と、レジャー白書に教えてもらった。
形から入る初心者が多いのかな?
「魚を買うより釣ったほうが安い」という「漁」的な価値観で釣りをしている人が減り、「レジャーとして出費は当たり前」と認識されるようになったのかもしれない。