新型コロナウイルスの猛威は半端なく原則テレワーク(会社方針)、外出自粛(県方針)となりました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、千葉県の森田知事は記者会見で、これまで求めていた平日夜間の都内への外出自粛に加え、県内でも週末と平日の夜間の外出を自粛するよう要請しました。
NHK News 2020年4月2日 10時52分
コロナにより志村けん氏が他界したこともあり、ようやく危機感が日本人にも目覚めてきた様子です。
中には「自粛ムード」「引きこもり」に懐疑的な著名人もいたが、一気に自粛モードになりました。評論家って糞だな。
前回「Scratch(スクラッチ)」を試すと面白かったので、「Raspberry Pi3」を専用機にすることにしました。
[参考] Raspberry Pi3でScratch1.4を動かしゲームを作ってみる
最新の「Raspbian」には「Scratch1.4」「Scratch2.0」「Scratch3.0」が含まれています。
UI的にも機能的にも最新版は秀でていますが、Raspberry Pi3で動かすと激遅です。
また、デスクトップ画面に雷マークが出てしまう問題(電源供給不足)が発生しましたが、こちらは解決しています。
Raspberry Pi3に「Raspbian」を再インストール
私はRaspberry Pi3に「Ubuntu 16.04 LTS」を入れていたのでフル再インストールが必要です。
microSDカードを初期化する
RaspberryPi3用にmicroSDカードを初期化するために、SDFormatterを使用しました。
OSをインストール、設定する
公式ページからOS(NOOBS.Ver.3.3)をダウンロードします。
次に解凍して、すべてのファイルをmicroSDカードにコピーします。
これで準備は完了です。
インストール時に推奨の「Raspbian」を選択すれば待つだけです。
SSHサーバーの有効化
ターミナルで、設定ツールを起動します。
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$sudo raspi-config |
「8 Advanced Options」→「A4 SSH」を選択します。
その後、再起動して完了です。
パスワードを変更する
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$ sudo raspi-config |
メニューより「Change User Password」を選択しプロンプトに従います。
再起動は不要です。
スクリーンショットを取る環境準備
インストールは不要でした。
- LXTerminalを起動する
- scrotコマンドを実行する(scrot -c -d 10 → 10秒後にスクリーンショットを取る)
- 「/home/pi」直下にスクリーンショットが保存される
2.5A供給しても雷マークの出る問題を解消する
しかし、「Scratch2」「Scratch3」を起動するとデスクトップ上に「稲妻マーク」が表示されてしまいました。
「Raspberry Pi3」 推奨ののACアダプター(2.5A) を使っているのに頻繁に画面上に「雷マーク」が出ています。
これは「電力が不足している」という警告なのですが、原因も分からず諦めかけていました。
「雷マーク」の厳密な意味を調べてみると、電圧不足が原因とのことです。
つまり電力は電力でも、電流不足では無かったのです。
一般的に言われている「2.5Aの電流量」の話よりも、Raspberry Pi本体へ届いた時の電圧が「5.1V」キッチリでているかどうかが問題でした。
付属品のUSBケーブルではなく、AnkerのUSBケーブルに変更すると雷マークは一切出なくなりました。
子供向けに「Raspbian」の見た目カスタマイズ
インストール済のアプリケーションを見ると「ゲーム」欄に「Minecraft」や、最新の「Scratch3.0」が目に入ります。
親心としては、出来る限り遊ばせたくないので見えないようにしたい。
デスクトップにアイコンを置く
デスクトップ上のアイコンはWindowsと異なり面倒でした。
- 1) タスクバー左端のメニューアイコンから「設定」→「Add / Remove Software」をクリックする
- 2) 入力欄に「lxshortcut」と入力して「Enter」キーを押す
- 3) 「LXDE application shortcut editor」 を選択する
「コマンドの実行」画面が現れるので、入力欄に”lxshortcut -o シャットダウン.desktop”と入力して「OK」ボタンをクリックします。
不要なパッケージを削除する
不要なパッケージの削除を行って見えなくしてしまいます。
Wolframとmathematica 640MB程度
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$ sudo apt-get purge wolfram-engine # Wolfram言語開発環境 $ sudo apt-get purge sonic-pi |
libreoffice 250MB程度
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$ sudo apt-get remove --purge libreoffice* # Officeもどきソフト $ sudo apt-get clean $ sudo apt-get autoremove |
Raspberry Pi3とUSBモニタを接続する
完全に趣味の世界ですが、手元にUSBインタフェースの8インチモニターが存在するので利用できるようにしたいです。
DisplayLink 社は USB グラフィック・アダブタの大手で、そのチップは多くの USB 型ディスプレイ製品に組み込まれています。
Raspbian 標準カーネルは無効の状態でビルドされているため、DisplayLink のアダプタを利用するには次のようにドライバを有効にする必要があります。
- Linux カーネルをビルド(Ubuntu PC 上にカーネルのクロス・コンパイル)
- DisplayLink 社の USB グラフィック・アダブタ用ドライバーを有効化
私の環境ではビルドエラーが発生したので「kernel.img」を公開している方から直接ダウンロードしました。
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pi@raspberrypi ~ $ sudo vi /etc/X11/xorg.conf |
xorg.conf の中身はこんなふうになります。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 |
Section "Device" Identifier "uga" driver "fbdev" Option "fbdev" "/dev/fb1" Option "ShadowFB" "off" EndSection Section "Monitor" Identifier "monitor" EndSection Section "Screen" Identifier "screen" Device "uga" Monitor "monitor" EndSection Section "ServerLayout" Identifier "default" Screen 0 "screen" 0 0 EndSection |
USBモニタと接続すると「真緑」の画面が表示されます。
最後に startx してみると・・・
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$ startx |
ただし、今度はHDMIで繋がらなくなりました・・・。
また、USBモニタは800×600画素なので「Scratch3」のアプリの推奨解像度より小さく見切れてしまいました。
HDMIとUSBモニタ両方とも対応させたいんだけどなぁ・・・・。
まとめ
今回はRaspberry Pi3環境構築だけで、Scratchを使う部分まで辿り着きませんでした。
とは言え、タンスの肥やしになっていたRaspberry Pi3が活用できてよかったです。
子供の頃にこんなデバイスがあれば・・・・・・とは全く思わないけれど・・・・。