摂取しているサプリが徐々に増えている。
ビタミンとミネラルをベースに、便秘・美容・老化抑制のサプリメントで安いものを選択。
最近は毎年のように老化抑制に効果のある成分が発表されている。
でも、総合すると結局バランスよい食事が一番良いという選択肢になるんじゃなかろうか……。
- 定期的に運動する
- 睡眠よくとる(7~8時間)
- タバコ吸わない
- ストレスためない
- 紫外線対策する
- バランスの取れた食生活
- 食べ過ぎない
- 魚介類(ビタミンD、オメガ3、タウリン)意識
- 超加工食品避ける(スナック菓子、菓子パン、カップ麺)
- オリーブオイル活用
- 飲料は🍵&☕
- アルコール控える(飲むなら赤ワイン)
- 間食はナッツ、皮つきピーナッツ
でも、それじゃ120歳以上は生きれないな。
近年、多くの研究者は
老化は病気であり、治療できる
という考え方で、目まぐるしい研究論文を報告している。
ここ最近【生物学的な老化を遅らせる】で話題となっただけでも5つの成分がある。
- 2016年 NMN
- 2023年 タウリン
- 2025年 オメガ3
- 2025年 キンミズヒキ
- 2025年 ビタミンD
成分
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主な効果
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摂取量(目安)
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キンミズヒキ
(アグリモール類) |
セネセント細胞除去による老化抑制
SASPs減少による認知機能低下 加齢性疾患予防 |
1日特定量
(臨床試験量、詳細非公開) |
タウリン
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ミトコンドリア機能向上による老化抑制
炎症性サイトカイン低減 |
1日1~3g(食品・サプリ)
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オメガ3
(DHA/EPA) |
DNAメチル化クロック遅延(2.9~3.8カ月)
炎症性サイトカイン抑制 |
1日1g(魚油・青魚)
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ビタミンD(D3)
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テロメア短縮抑制
(生物学的年齢~3年遅延) 免疫調整 |
1日2000IU
(50μg、サプリ・食品・日光浴) |
NMN
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NAD+増加によるセネセント細胞抑制
テロメア短縮抑制 ミトコンドリア機能向上 (健康寿命延伸、代謝・認知機能改善) |
1日300~900mg
(臨床試験で使用) |
既出もあるがまとめておく。キンミズヒキの記事はこれ。

2016年 NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)
NMNは、体内でNAD+という物質に変わる。
NAD+は加齢によって減ってしまうが、これを補うことで老化を遅らせる効果が期待されている。
NAD+は、次のような働きで体を若々しく保つ。
- サーチュイン(SIRT1など)やPARPという酵素を活性化
- 老化細胞の蓄積を抑える
- テロメア(染色体の保護キャップ)の短縮を防ぐ
- ミトコンドリア(エネルギー工場)の機能を高める
- DNAの修復を助ける
マウスでは、NMN投与(300~500mg/kg/日)で代謝改善、インスリン感受性向上、認知機能向上、血管老化抑制が確認されている。
ヒトでは、300~900mg/日の投与でNAD+レベルが38%上昇(60日間)、生物学的年齢の維持、歩行距離の増加(6分間歩行テスト)が報告されている。
株式会社「阿部養庵堂薬品」は、業界最大級の高用量NMNサプリメント「養庵堂 NMN 90000」を用いた社内試験『90000チャレンジ』を2025年1月より1年間実施する。
本試験では、社員が1日3,000mgのNMNを毎日継続的に摂取し、その変化を多角的に計測する。


これは老化抑制 賞金コンテスト「XPRIZE Healthspan」の一貫。
副作用:吐き気、下痢、腹痛、頭痛、めまい
吐き気、下痢、腹痛、頭痛、めまいなどが報告されている。
また、過剰摂取により消化器系や肝臓に障害を引き起こす可能性も指摘されている。
アメリカではエビデンスが不十分な段階で広まり、低品質な製品が流通する恐れが出たために2022年にNMNサプリが規制されている。
※ このアメリカでの規制は、「アメリカ国内で製造販売されるNMNサプリ」のみの規制。
2023年 タウリン
タウリンはアミノ酸の一種で、2023年に老化抑制効果が注目された。
動物実験(マウス)で寿命延長や健康状態の改善が報告され、ヒトでもエネルギー代謝や抗炎症作用を通じて老化を遅らせる可能性が示唆されている。
また福井県立大生物資源学部より次のような調査結果が発表されている。
「タウリン」が肝臓の老化抑えるメカニズム解明
タウリン投与で抗酸化物質の硫化水素が作られ細胞の酸化を防ぎ、老化関連ホルモン「IGFBP-1」の生成が完全に抑制されることを確認


過剰摂取:血液がん(白血病など)を悪化させる
ネイチャー誌に掲載された研究によると、タウリンの過剰摂取は血液がん(白血病など)を悪化させるらしい。

タウリンには副作用が無いと言われいたが、ここに来て神話が崩壊。
でも悪化させるだけなので、今のところ無視してる。
2025年 オメガ3脂肪酸(DHA、EPAなど)
油は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の大きく2つの種類に分けられる。
2025年のスイス・チューリッヒ大学のDO-HEALTH試験で、DNAメチル化クロック(生物学的年齢の指標)を用いた研究により、オメガ3脂肪酸の1日1gの摂取で約2.9~3.8カ月の老化抑制効果が確認されたらしい。
この研究では、70歳以上の参加者777名を対象に3年間の追跡調査を行い、
ビタミンD(2,000 IU/日)
オメガ3脂肪酸(1g/日)
自宅での運動(週3回30分)の組み合わせが、生物学的老化(DNAメチル化による年齢指標)に与える影響を解析しました。


オメガ3脂肪酸のサプリメントに有益な効果は認められていません
米クリーブランド・クリニック心臓・血管・胸部研究所の最高学術責任者であるスティーブン・ニッセン氏は言う。
さらに脳卒中のリスクを5%、不整脈の一種である心房細動のリスクを13%高めるらしい。


上の調査と矛盾しているので、こちらも無視で良い。
2025年 ビタミンD
ビタミンD(特にD3)は、Medical College of Georgiaの大規模臨床試験(VITAL試験)で、1日2000IU(=50μg)の摂取がテロメア短縮を抑え、生物学的年齢を約3年遅らせる可能性が示された。


ビタミンDはサプリで毎日「7.2μg」摂取している。
ビタミンDの大量摂取は高カルシウム血症になる
そもそもビタミンDの耐用上限量は、成人で50μg/日(2000IU/日)と定められている。
仮に高用量のビタミンDを投与すると、高カルシウム血症(血中カルシウム濃度が異常に高くなる状態)を引き起こすことがある。
おわりに
世の中の関心が老化抑制・アンチエイジングに向かっている事は喜ばしい。
ただしタウリンやオメガ3、ビタミンDなんて漁業関係者なら多く摂取してる。
確かに老化抑制には効果あるかもしれないが、不老不死にはなさそうだ。
他にも癌を抑制すると、寿命が縮む……という研究もある。

まだまだ結果が出るには何十年もかかりそう。