落ち込む事もあるけれど、私、この待ちが好きです。
このキャッチコピーを自慢してたら、言われた一言。
ダジャレに逃げるな!
ダジャレは一技決まった感じがするので、コピーが書けた気になるんだよ!
© ゾワワの神様/うえはらけいた/祥伝社
ぎゃふん・・。
ChatGPTは村上春樹のような心理描写は無理だけど、情景が目に浮かぶような描写は得意。
僕の稚拙な文章力と比べるとChatGPTが秀逸だ。
であれば、人間が最終的に残されている創作文は「キャッチコピー」かもしれない。
秀逸なキャッチコピーのポスター青春編
今回は青春編。
青春的なポスターはひとこと
エモい。
なんとも言い表せない素敵な気持ちになったときに使う、主に若者の間で浸透している俗語(スラング)
2019年【日清】どん兵衛カレー
止まないね・・・。折りたたみ傘はカバンの底。 もう戻らない刺激的(スパイシー)な夏。
タイトル :「もう戻らない刺激的(スパイシー)な夏」 〜あの夏の日、君と食べた刺激的などん兵衛カレーうどんを僕はずっと忘れない〜(略称:夏どん)
イラスト:飴村 (Twitter:@amemura)
コピーライター:神林一馬、小渕朗人、根岸冬馬。
制作:博報堂
全部で8作品。
甘酸っぱくて、ノスタルジックで、遠い目になっちゃう。
- 下校中たまたま会っただけ。…と君は思ってるでしょ。
- わざと君の席の近くの男子と話してみる。
- 初めて授業 サボっちゃった。
- 止まないね…。折りたたみ傘はカバンの底。
- 遊んでると、終わらないよ。…私はいいけど。
- 聴こえてないのわかってて 好きって言ってみたり。
- 夏が終わったら引っ越す、って言ったらどうする?
- 夏が来るたび、私のことを思い出しますように。
学生時代の夏には、二度と戻れない。
戻ったところで いじめにあった思い出しか無いんだけどね。
僕の悲しい過去は置いておいて、人生で一度も経験無いけど何だか甘酸っぱい気分にさせてくれるポスターだ。
どん兵衛カレーうどん食べても全く感じないと思うけどね。
2012年【JR】SKISKIの広告
1991~1992年シーズンの、ZOO『Choo Choo TRAIN』から始まったJR SKISKIの広告。
その中でも2012年のポスターが一番エモい。
ヒロイン:雑誌「non-no」専属モデルで女優の本田翼(20)
コピーライター:山口広輝
JR SKISKIは駅の広告含めてこの年が最高だった。
こんな学生生活送るのを一時は夢みてた。
歴代のJR SKISKIのCMを見てGALA湯沢を好きになり、クリスマス・イブにGALA湯沢に行った記憶がある。
男性と2人でねwww
歴代のコピー担当者は次のとおり。
一倉宏氏(1998)、白石大介(1995-1996/博報堂)、JR東日本企画の武藤庄八(1991-1994)、吉田明生(1997)、大野健(2006)、山口広輝(2012-2021)ら
テレビCMもある。
スキー旅行に出かけた大学ゼミ仲間・男女6人の青春ストーリー。
純白の世界の中で、思いっきり滑って転んで恋をして、好きなのにその想いをうまく伝えられないといった、ちょっと切なくて甘酸っぱい気持ちを表現した内容。
出演者:本田翼・窪田正孝
CMソング:『冬の音』/Greeeen
個人的には、このシリーズの原点にして頂点。
これに比べたら僕の大学生時代は、下水道の中を這い回るドブ鼠のようなものだった……。
異性からは嫌われ、アルファブロガーには馬鹿にされ、もはや朽ち果てた夢と希望の墓場で、何もかもが腐ったような感じだった。
まあともかく、失った輝かしい青春時代を追体験させてもらった。ありがとう。
ただキャッチコピーではなくポスターや映像の印象の方が強いけどね。
その他
ネットで話題のキャッチコピー。僕は初めて知った。
2009年 存在しない部活、帰宅部勧誘ポスター
いっしょに帰ろ? 帰宅部 部員募集中
誰が作成者が分からなかったが
よっしゃ俺、帰宅部選ぶよ
と思わず言って
は、しまわないだろう。
何だこれ。
でも何かイイ。
2008年【角川書店】何を読んでも、あなたが出てくる。
何を読んでも、あなたが出てくる。
広告主:角川書店
コピーライター:細川美和子、倉成英俊
自分をヒロインにしてみたり、好きな人を登場人物に当てはめてみたり。
小説を読んだことのある人には共感の嵐ではないでしょうか。
でもロマンチックの度がすぎるとキザっぽくなって一気に冷めてしまうので、そのバランスがむずかしい。
2005年【グリコ】ずっと一緒にはいられないから、今はずっと一緒にいよう。
※ 文字しか見つからなかったので画像はイメージです。
こういった、読み手の感情にストレートに訴えかけるコピーは、とても力強いです。
おわりに
大抵の作品は男性が考えていた。
……こう言ったら今までの話を全てぶち壊しだけど、改めてキャッチコピーを眺めると高二病のまま大人になった感じもする。
これ、現実世界で彼ら中年男性からデートで言われたら「エモさ」ではなく「キモさ」を感じてしまう女性は多そうだ(個人の感想です)。
一方で、女性が考えたキャッチコピーは、なんかピュアな少女漫画的な感じもした。
恋愛ソングも40代、50代でよく書けるな。と思って聞いてしまう僕はピュアさが無いのだろう。