若者の間でコールドスリープによる資産形成が流行中
新NISAによる初代億り人達に憧れ、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)・S&P500への投資で年利7%以上を見込み、20年後に資産4倍でFIREを目指す若者が急増している。専門家はこの手法が今後も加速し新たな常識となると予測
2050年4月1日 ねほり新聞
若者の新たな資産形成:コールドスリープでの資産形成が急増
近年、若者の間でコールドスリープ(冷凍睡眠)による資産形成が注目を集めている。この革新的な投資手法は、将来の資産形成と早期退職を目指す人々の間で急速に広まっている。
コールドスリープ投資の主役は、低信託報酬のインデックス投資信託だ。例えば2020年代に世界株(オルカン)やS&P500に投資した人々は、年利7%以上のリターンを得ており、10年で2倍、20年で4倍に資産が増加したとされている。この魅力的なリターンの恩恵を若いうちに受けたいと、多くの若者が長期間のコールドスリープを希望しているそうだ。
「寝ているだけで、朝起きたらお金が増えている」と、20代女性は喜びを語る。
この独創的な投資手法によって、若者たちは日常のストレスや労働から解放され、自らの資産を着実に増やしている。
専門家は、コールドスリープ投資の人気が今後も拡大すると予測しており、これがFIRE(経済的自由の早期達成)を目指す若者たちの間で新たな常識となる可能性があると指摘している。
2024年現在のインデックス投資ブーム最大の功労者は、
SBI証券でもなく、日興アセットマネジメントでもなく、ましてや金融庁でも投資信託協会でも日本FP協会でもなく、
2000年代にインデックス投資を始めた人達
と言っても過言ではない。
つみたてNISAの制度設計にあっては、
古参のインデックス投資ブロガーの意見
が多数採用されている。
ほら?水瀬ケンイチ氏のように2000年代から投資信託を継続してたら1億だよ?
という会話は不毛だ。
例えば若者に大流行中のNASDAQ100。
2000年初頭に買って2010年年末まで保有してると、株価は最高で75%下がっている。
75%の下落幅に対して元本割れをしたくない場合は3倍(300%)の含み利益が必要だ。
これは僕には耐えられない。
実際にラテンアメリカ株が6割落ちて売却したしね。
実は2000年代の米国株は、
非常に地味で儲からない投資
と言われていた。
更には過去20年以上、運用されている投資信託は全部で90本。
上位20ファンドのうち、
19本が日本株ファンドで占められている
かつ、下位70ファンドを見ても
- 日本株ファンド
- 外国債券を組み入れて運用する毎月分配型ファンド
- アジア株ファンドなど特定国の株式市場に投資するファンド
前述の通り特定国、新興国の株式市場に投資するファンドでは、ボラティリティの高さに耐えられないだろう。
この中から全世界株を見つけ出し、信じて耐え続ける事の難しさ……は凡人には容易ではない。
2000年~2010年 インデックス投資暗黒時代
繰り返しになるが2000年代の米国株はちっとも上がらなかった。
【2000年1月1日〜2010年12月31日のS&P500チャート】
S&P500の下げ幅は50%。100倍の利益が無ければマイナスだ。
この状況で将来のアメリカ経済の成長を信じて耐える必要がある。
この時期はラテンアメリカやBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)などの成長が目立っており、
アメリカのような先進国はもはや発展途上な国と比べて成長の勢いは無い
というのが当時のテレビやセミナーでの説明だった。
ようするに周囲のネガティブキャンペーンにも耐える必要がある。
今、インド株を宣伝する奴ら・買う奴らが、まさにそれ(個人的感想です)
駐在インド人に聞いたら「アメリカ、日本株、日本不動産、金は買うけど自国の経済は不安定だから買わない」と言ってた。
因みに全世界株(オルカン)も下落幅は小さいが同じ傾向。
【2000年1月1日〜2010年12月31日のMSCI worldチャート】
このような状況だったので、今では考えられないが、インデックス投資は当時は非常に地味で儲からない投資だった。
2002年 MSCIコクサイ・インデックス・ファンド発売
この年、ITバブル崩壊。
多くのIT関連ベンチャーは倒産に追い込まれ、シリコンバレーを中心としたインキュベーター(起業)は縮小や廃止を余儀なくされた。
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さらにバブル崩壊後の不況の最中、
2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が発生
アメリカ合衆国の経済は深刻な不況へ突入した。
そんな時代にようやく日本で発売されたオルカンがこれ。
MSCIコクサイ・インデックス・ファンド
- 設定日: 2002年3月11日
- 購入時手数料(税込): 3.3 %
- 実質信託報酬: 0.77 %
- 連動インデックス MSCI コクサイ・インデックス
2003年 キャピタルゲイン投資法時代
日本個別株でキャピタルゲインを取る投資法がほぼ全てな時代。
当時はネットに大した投資情報はなく、誰もが手探りで投資をしていた。
投資信託はアクティブファンドばかりで、インデックスファンドはほとんど存在せず、インデックス投資という言葉も存在してなかった。
しかし、本当にわずかながらこの時期に苦労しながらインデックス投資を始めた人がおり、この人達が今の日本の投資環境整備に大きく貢献することになる。
代表的な人物は、水瀬ケンイチ氏。
『ウォール街のランダム・ウォーカー』を読み、世界中の株式や債券に分散したインデックスファンドに毎月積立投資するという投資方針を決めたそうだ。
個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンド・マネジャーが運用する投資信託に投資したりするよりも、ただインデックス・ファンドを買ってじっと待っているほうが、遥かによい結果を生む
この年に発売されたオルカンがこれ。
- 銘柄名 トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド
- 信託報酬 1% (年率・税抜)
- 設定日 2003/6/27
- 連動インデックス MSCI US プライム・マーケット グロース、MSCI US プライム・マーケット バリュー、MSCI ヨーロッパ・インデックス 、MSCI エマージング・マーケット・インデックス
2005年 個別株やFXのデイトレ流行
ブログが流行ったことで個人投資家が情報発信できる場ができ、いろいろな投資法が飛躍的に広がった。
この頃に
- インデックス投資
- 高配当株投資
- 優待株投資
- FX投資
- バリュー投資
- テクニカル投資
をする人が出始める。
一番派手で人気だったのが個別株やFXのデイトレ。cis氏、テスタ氏など。
他にはネット証券で外国株式の取り扱いが始まり、個別株で米国株や中国株に投資をする人もいた。
この頃の水瀬ケンイチ氏のポートフォリオ。
マネックス証券だけ取引可能な外国籍の投資信託を保有。
【コア】
- VGトータルストックマーケットインデックスファンド(CRSP US Total Market Indexに連動)
- VGウェルズリー・インカムファンド(債券と普通株式に投資されるバランス型ファンド)
【サブ】
- DIAM-中国関連株オープン(チャイニーズ・エンジェル)
- ソシエテ-SGロシア東欧株ファンド
- DKA-株式オープン
- UFJパートナーズ-インデックスファンド225
- TOPIX連動型上場投資信託
投資信託をやろうと決めても必死に調査が必要な時代。
2007~2008年 上げ相場からのリーマンショック
インデックス投資家が増えてきたことから、投資信託会社などがインデックス投資に本腰を入れ始める。
日本の株式市場は2003年頃から上げ相場で、個別株投資家は
みんなウェイウェイいきっていた時期
ただし、2008年に世に名高いリーマンショックが発生!!
奢れる者も久しからず。
これで個人投資家の8割くらいが死滅した。
リーマンショックは世界規模であったため、インデックス投資家も退場者が続出した。
この時期に
- セゾン投信のグローバルバランスファンド(世界株50%、債券50%)
- 低コストなSMTシリーズ
などの良質なインデックスファンドが販売され始め、インデックス投資が本格的に市民権を得始めた。
おわりに
知人に、水瀬ケンイチ氏と同時期にMSCIコクサイ・インデックス・ファンドを購入して2億になった人がいる。
厳密にやるなら(=今のオルカンを作るなら)、
- MSCIコクサイ・インデックス・ファンド85%
- 新興国指数15%
で組み合わせればできますが、新興国手数料高かったため、この投資信託だけ購入してました。
購入方法は基本は定期買い付けで、且つ暴落時に買うを貫いてました。
普通の人が億万長者になる場合は教科書通り勧めるのが一番の近道のようだ。
僕はシステムトレードやバリュー投資、デイトレなど……に多くの時間を費やしてきたが全く才能はなかった……。
2000年代にインデックス投資を始めた人達がいなければ、僕は未だ株式市場という人々の欲望が生み出した巨大な迷宮で彷徨い続けて資金を失い続けていただろう。
本当に感謝!