熟語の音読み・訓読み区別方法(簡単な方法で8割正解させる)

小学生4年生の国語で次の問題が出題された。

 

次の熟語を「音音読み」「訓訓読み」「音訓読み」と「訓音読み」に分類しなさい。

 

……これ、自分も苦手だった。

先生からは次のように習ったらしい。

 

  • それだけで意味の分かる読み方 →訓読み
  • それだけでは意味の分からない読み方 →音読み

 

これ……聞いたことがあるよ。

でも、小学生って日本語の単語自体をほとんど知らないから、この方法はあまり使えない。

そして、その方法で解く前提で問題が作られてるから、勿論簡単には解けない。

でBing GPTは役に立たなかったので、ググって素晴らしいサイトを発見。

エッセイ「教科書が教えないリアル」
【分かりやすい】音読みと訓読みの区別【見分け方】 | 学習塾カレッジ塾長の不定期更新エッセイブログ。読みやすい文章を心がけて、いろいろなことを綴ります。ちょっとくせになるかも( *´艸`)!

 

必勝法は次のとおり。

  • 音読みは仮名1文字か2文字(ただし、拗音ようおんの「ゃ」「ゅ」「ょ」は数えない)
  • 音読みが仮名2文字の場合、2文字目は必ず「ウ」「ン」「チ」「ク」「キ」「ツ」「イ」になる

 
 

「ウンチクキツイ」

 
 

初めて知った!

これで満点だね!!

二拍の読みで二拍目が「ウンチクキツイ」なら音読みの可能性大であり訓読みもありえます。
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実際に区別してみる

音訓読み、訓音読みの熟語は次のように呼ばれてるらしい。

  • 重箱じゅうばこ読み」は前が音読み、後ろが訓読みの熟語
  • 湯桶ゆとう読み」は前が訓読み、後ろが音読みの熟語 

こんなの知らなくても問題は解けるけど、ググれば大量に出てきたので記載しとく。

ウンチクキツイで区別できる熟語

「ウンチくさい」とか「ウンチクうるさい」とか、そもそもキーワードを覚える事が出来ないけど、ここは頑張って覚える。

 

2文字目が「ウ」「ン」「チ」「ク」「キ」「ツ」「イ」なら音読み

 

を使うと次のような熟語は解ける。

  • 新顔(シ/がお)  音訓
  • 係員(かかり/イ) 訓音
  • 組曲(くみ/キョ) 訓音
  • 反物(タ/もの)  音訓
  • 祝福(シュク/) 音音
  • 消印(けし/イ)  訓音
  • 晴天(セイ/)  音音
  • 合同(ゴウ/)  音音

 

テストでよく出るらしい曲(キョク)、天(テン)、福(フク)のように「それだけで意味の分かる読み方」だけど「音読み」に分類できる。

 

これは凄いぜ!!

 

ちなみに「反物」「消印」が読めないのは別の学習が必要。

ウンチクキツイで区別できない熟語(1語読み)

凄いと思ったのもつかぬ間、2文字目ルールなので1語で読む場合には区別ができない。

 

  • 青葉(あお/)  訓訓(っぱ)
  • 出前(/まえ)  訓訓(る)
  • 和室(/シ)  音音(なごむ)
  • 青菜(あお/)  訓訓(っぱ)
  • 筆記(ヒ/)  音音(しるす)
  • 本音(ホ/)  音訓(が…)
  • 野宿(/ジュ) 訓音(に咲く花)
  • 絵本(/ホ)  音音(を…?)
  • 雑木(ゾ/)  音訓(が生える)
  • 機械(/カ)  音音(きざし)
  • 図工(/コ)  音音(はかる)
  • 二字(/)   音音(ふたつ、あざな

テストでよく出るらしい本(ホン)を「音読み」に分類できているのは素晴らしい。

が、1語で読む場合は

  • それだけで意味の分かる読み方 →訓読み
  • それだけでは意味の分からない読み方 →音読み

で解くしかなさそうだ……。

 

 

■よくでる間違えやすい1語読み「音読み」

図(ズ) 字(ジ) 絵(エ)

■よくでる間違えやすい1語読み「訓読み」

身(み) 場(ば) 屋(や) 路(じ) 野(の) 荷(に)

出題される問題はほぼ同じとして覚えるしかないのかな……。

絵(エ)(カイ)は共に音読み

初見ではまず間違える問題で、音訓問題でよく取り上げられる。

「絵画(カイ/ガ)」という他の読み方があるので「え」を訓読みだと思いがちだけど、答えは「音読み」。

ウンチクキツイで解けない熟語

  • 夕方(ゆ/がた)  訓訓
  • 合間(あ/ま)   訓訓
  • 関所(せ/ショ)  訓音
  • 相性(あ/ショ) 訓音

その漢字自体で意味が分かる言葉も多いけど、ルールに従うとそもそも間違ってしまう。

■二拍の読みで、二拍目が「うんちくきつい」なのに訓読みの漢字

  • 相(あい)・秋(あき)・息(いき)・粋(いき)・幾(いく)・市(いち)・五(いつ)・内(うち)・沖(おき)・奥(おく)
  • 貝(かい)・柿(かき)・神(かん・こう)・口(くち)・靴(くつ)・恋(こい)
  • 先(さき)・隙(すき)・背(せい)・関(せき)
  • 滝(たき)・竜(たつ)・月(つき)・土(つち)・時(とき)・栃(とち)・問(とん)
  • 夏(なつ)・何(なん)・新(にい)・軒(のき)・後(のち)
  • 灰(はい)・蜂(はち)・初(はつ)・縁(ふち)
  • 舞(まい)・牧(まき)・巻(まき)・町(まち)・街(まち)・松(まつ)・道(みち)・餅(もち)
  • 夕(ゆう)・雪(ゆき)・宵(よい)・八(よう)
  • 脇(わき)・枠(わく)

訓読みだから、全てその文字だけで意味の分かる読み方だから簡単に気づけそうではあるけど、その判断で解くと前述の「本(ホン)」などを間違えてしまう。

これらは順に出たら覚えるしか無い……のかな。

合間(あい/ま)は「合い(「合う」の連用形)」+「間」

「合間」は、

「合い(「合う」の連用形)」+「間」

つまり「合い間」の送り仮名を省略した形であり「合(あい)」と読むのではない。

その他の例)

「組み合い」→「組合」
「消し印」→「消印」
「合い図」→「合図」

おわりに

再度、塾の先生に質問したら

 

例外を一つひとつ覚えるしかない

でも、入試や受験では滅多に出題されないよ

 

との事。

マジカーー!!

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