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斉藤正章の逆張り手法はコロナに勝ったか?有効性検証(protraシストレ)

      2020/07/22

マネックス証券が提供する優秀なトレードツール「トレードステーション」のサービスが2020年の8月7日に終了となります。

「システムトレードの達人」も販売終了予定とツイッターに記載がありました。

西村剛@証券アナリスト @nishimuraFT

今日斉藤さんとも相談して、今年のどこかのタイミングでシス達の販売を終了することが決まりました。

#システムトレードの達人
午前1:56 · 2020年1月26日·

システムトレードはやっぱり儲からないのか?ストラテジー作りが一般受けしなかったのか?理由は分かりません。

「イザナミ」は終わる様子はありません。

私が使っている「Protra」はオープンソースコードなので必要に応じて自分で更新でき、特に不便はありません。

今までに多くの手法をバックテストで確認してきました。

実は、作成途中の手法がまだ30種類ぐらいあり、日記も非公開状態で止まっています。

ですが、今回は初心に返って斉藤氏のストラテジーのバックテストを行ってみます。

おさらい・・・斉藤正章氏とは?

2年9ヶ月で1億1千万円にした個人投資家として注目を集めたトレーダーです。

経歴は次の通りです。

1975年、東京都生まれ。

システム開発会社でプログラマー兼システムエンジニアとして8年間勤務した後、独立。

2003年より独学でシステムトレードを開始してから約3年間で6000%近い利回りを達成。

2006年に運用資金の4割を失ってから新たなシステムを開発し、現在は年利40%前後で安定した運用を継続。

「斉藤正章氏(S式)」の逆張り手法とは?

2018年時点の最新のS式手法が次のページに記載されています。

【買い】

  • 1) 25日間移動平均との乖離率が-25%を下回った。
  • 2) 5日間移動平均との乖離率が-10%を下回った。
  • 3) 急落している銘柄数が、過去100営業日の平均と比べて7倍以上(動的シグナル数フィルター)

【売買(売り)】

  • 1) 買値の10%を上回った
  • 2) 暦日2ヶ月経過、41営業日経過で近似

移動平均乖離率がマイナスが大きいほど、直近の株価より大きく下落していることを表し、反発を期待した買いのチャンスになります。

新規部分は「動的シグナル数フィルター」です。これにより、暴落時して急落銘柄数が多くなった時にだけ購入します。

例えば、リーマンショックなどの荒れている相場では、暴落が終わりそうになるまでは買わないという選択も可能になります。

 
 

で、斎藤氏の手法は過去も何度か挑戦しています。

順張りは「ボラティリティ」の定義がよく分かりませんでした。

逆張り手法はProtraを学んだ初期に実装したため、バックテストが不十分でした。

ソースコード

Utility.pt」、「TrendCheck.pt」、「TIlib.pt」はGithubに置いてあります。

「動的フィルタ」は「25日間移動平均との乖離率」「5日間移動平均との乖離率」により買いシグナルが出た数を「急落している銘柄数」として計算しています。

これは「保田望氏の動的フィルタ」と同じ概念です。

バックテスト結果

利益曲線は次の通り。

やはりドローダウンが激しい。

そしてリーマンショックには負けていませんが、コロナでは「-16.25%」と打ち負けています。

発展として書かれている他のサイトの情報

「S式の逆張り手法」は、2006年以降は有効性が大きく低下し、2008年に至っては殆ど機能しなくなっている。

と書かれているサイト(シストレ魂開発者の元トレードテックの「中村義和」の情報商材)がありましたので抜粋します。

 
 

サブプライムショック(2007年8月)やリーマンショック(2008年10月)などのような大暴落局面では、全くといっていいほど無力で、そのために大変な痛手を被った個人投資家も続出しました。

そんなS式逆張りストラテジーの惨状をなんとかしようと、巷ではさまざまなチューニング方法が考案されました。

  • 移動平均乖離率のパラメータを厳しくする
  • シグナル数というフィルターを使って暴落局面だけ仕掛ける

多くのシステムトレーダーが使っていたこのようなチューニング方法は、逆張りストラテジーが抱えている本質的な問題点を踏まえていない的外れな方法です。

移動平均乖離率のパラメータを厳しくする

移動平均乖離率のパラメータを厳しくするという方法は、誰もが真っ先に思いつくものではないでしょうか?

たとえば、25日移動平均乖離率のパラメータを「-20%以下」ではなくて、「-25%以下」とか「-30%以下」にする、というものです。

しかし、バックテストを実際にやってみればすぐ分かりますが、このチューニング方法を使っても、パフォーマンスは依然として芳しくありません。

シグナル数というフィルターを使って暴落局面だけ仕掛ける

ここでいう「シグナル数」とは、「移動平均乖離率に関する条件を満たす銘柄数」という意味です。

  • 「25日移動平均乖離率が-20%以下」
  • 「5日移動平均乖離率が-10%以下」

という2つの条件を両方満たす銘柄数を数えて、その数によって相場判定フィルターにするという方法です。

  • 「シグナル数が30個以上のときだけ仕掛ける」 : 固定的なフィルター
  • 「シグナル数が過去90日間平均の3倍以上のときだけ仕掛ける」 : 動的なフィルター

このシグナル数というフィルターを使う方法も、斉藤氏が提唱していました。

しかし、この方法を使っても、リーマンショックのような大暴落局面ではあえなく撃沈してしまいます。

さらに、このシグナル数というフィルターを使い過ぎると、上昇局面でトレードが極端に少なくなるために、楽に稼げるはずの利益を犠牲にするという問題点があることも見逃せません。

楽に稼げる上昇局面でトレードが少なくなって、リーマンショックのような暴落では撃沈する・・・

斉藤式逆張りストラテジーでシグナル数フィルターを使うと、このような理不尽なことも起こり得るのです。

まとめ

中村氏が上記をどのように解決したのか気になりますが、2018年の記事内で斎藤氏が利用している仕組みは未だに「動的フィルタ」でした。

 
 

なお、最近では暴落時の対策は色々なサイトに書かれています。

  • シグナル数が○日平均の△倍以上になったら<<買わない>>
  • VIX指数(恐怖指数)が一定以上になったら買わない
  • トレード期間を短期間にする
  • 分割突入(一気に資金を入れず少しずつ入れる)

検討余地はありそうです。

[追伸]バックテスト結果(保有期間5日の場合)

最近のトレンドに合わせて保有期間を短くしてみました。

利益曲線は次の通り。

 - 2020年(社会人16年), 投資, システムトレード

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